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清掃スタッフ

清掃システム

兵庫県神戸市のNCS株式会社の清掃システム

System

院内感染を防ぎ、清潔で快適な環境を実現するために

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我々は、「単にキレイな清掃」ではなく「科学的根拠に基づく清掃」を推進しています。医療施設は、「健康者」「非健康者」「入院患者」の3者にとって快適で気持ちよく過ごしやすい空間である必要があります。我々が清掃に従事することへの理念や、具体的な清掃の内容をお話します。

(1) 清掃の主な目的

  • 患者様に快適で安全な療養環境を提供する。

  • 清掃業務を適切に行うことで治療と看護がより効果的に行われ、質の良い医療の提供の一環を担う。

  • 感染経路の遮断をする。 (手→物→手の接触感染を防止する)

  • 医療従事者や病院に携る様々な人に安全で良好な労働環境を保証する。

  • 建物の維持保全をする。

(2) 清掃時の注意点

環境表面は、患者様のケアの間に直接接触しないのでノンクリティカルに分類されています(Spauldingの分類)。環境からの感染をコントロールするためには、環境は洗浄することで十分で滅菌や消毒の必要はなく、手指消毒に加えて汚染させる環境表面への対応、特に「手指の高頻度接触表面」の徹底した清掃が重要となります。
通常細菌は空気中を単独で浮遊するのではなく、埃に付着した状態で浮遊しています。そのため、院内清掃においては埃を最小限にすることが重要です。埃を最小限にするための清掃方法・清掃用具の選択の必要があります。

  • 清掃作業前、作業後には必ず石鹸と流水で手を洗い、アルコール消毒を行う。

  • 水平面の埃を取り除くには湿式清掃を行う。

※水分を含みすぎると環境微生物の繁殖を助長し、かえって清掃の効果が低減する。

  • 正式は1方向にて、汚れをふき取るように行う。

  • 手のよく接触する部分(ドアノブ、スイッチなど)は、1日1回以上、アルコール消毒を行う。

汚染防止の基本

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清掃作業に起因して汚染を発生させる、または拡散させることは防がねばなりません。

  • 汚染を持ち込まないために…ゾーニング・周辺環境の清浄化

  • 汚染を起こさないために…作業マニュアルの確立

  • 汚染を広げないために…動線の確保

清掃方法

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(1) 色別管理で明確な感染防止対策

トイレの用具が、食堂で使用されることを防ぐためにはどうすれば良いか。同じ形、同じ色の清掃用具では、それがどこで使用されているかの判断をするのが難解です。そのため、全ての清掃用具を色分けし、その違いを明確にする必要があります。間違いを防ぐ方法、手段として本社が採用しているのが、カラゾーンニング、カラーリングを使用した清掃方法です。

(2) カラーゾーンニング、カラーリング説明

カラーゾーンニングとは洗浄度レベルに応じて区域分けし、各ゾーンを色で識別すること。そしてカラーリングはカラーゾーニングを清掃道具に反映させて色分けすることを言います。

カラーゾーンニング
カラーゾーンニング

(3) カラーゾーンニング、カラーリングのメリット

  • 強毒性の病原菌の予防

  • 弱毒性の細菌による感染を未然に予防

  • 他ゾーンへの汚染の拡散と伝播防止

  • 清掃におけるミスの防止

  • 徹底した衛生管理

清掃の方法

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(1)日常清掃

ベッドの下など目に触れないところを忘れずに、上から下へ、奥から手前の方へ、部屋の隅々を丁寧に、埃を立てないように行います。清掃時に動かしたものは元の位置に戻します。

1.部屋のゴミを取る

手でゴミを押さない

2.高いところの清掃

病室内の天井に近いところ、ドアの上部の埃、棚の埃、カーテンレールの埃などをクロスで拭き取り目の高さより高いところにある埃をなくす。患者様の上の埃取りは決して行わない。時計と反対周りに動くなど、1方向に作業を進めることにより手間と時間を節約できる。

3.水平面の清掃と部分的な清掃

水または洗剤を入れた溶液で、高頻度接触表面 (※)の室式清拭を行う。

※高頻度接触表面…床頭台の上やオーバーベッドテーブル、電話機、椅子、ベッド柵、ドアノブや電気スイッチなど

4.床の清掃

乾式清拭にてゴミを除去し、その後埃を舞い上げないように静電気を利用した乾式モップで清試後、湿式清拭を行う。

(2)退院時清掃

1.リネン類を片付ける

リネンは埃が出るので先に片づける

2.ゴミを取る

すべてのゴミやチリが無いように片付ける。

3.高いところの清掃

病室内の天井に近いところ、ドアの上部の埃、壁面の上部の埃、カーテンレールの埃などに加え、通気口の埃を払拭して埃を除去する。

4.水平面の清掃

水または洗剤を入れた溶液で、手指の高頻度接触表面の湿式払拭を行う。同時にロッカーや棚なども払拭する。

3.床の清掃

乾式清拭にてゴミを除去し、その後埃を舞い上げないように静電気を利用した乾式モップで清吹後、湿式清吹を行う。

4.確認

乾全ての備品や家具が正しい位置になっているかを確認する。

(3)床

日常清拭で対象となる汚れは土砂、埃、水溶性の汚れがあります。埃は舞い上げないように静電気を利用した乾式モップで1方向に押しながら清拭を行います。湿式清掃時は濡れた床による転倒防止のために必ず清掃中の表示を行います。人や医療機器などにぶつけないように周りに気を配りながら、隅や機器などの下部の清拭を行います。
空中に浮遊する埃は概ね30分で床に落下するといわれ、室内の埃の大半が床に存在することになります。そして埃は気流の乱れにより舞い上がることもあるので、常に清潔な状態に維持することが大切です。

<オフロケーション法>

病院清掃の基本作業として行っています。清潔なモップの替え糸を複数用意し、一定領域使用したモップ糸を次々と替えながら作業を進めていくことにより、汚染拡散の防止が図れるとともに効率的な清掃作業ができます。

オフロケーション法
オフロケーション法
オフロケーション法

(4)壁

見た目にきれいであれば乾式による一方向拭きによる除雪、汚れが確認できる場合は中性洗剤を使用した湿式清掃を行います。

(5)窓

日常の清掃は固く絞ったクロスで湿式清掃を行います。定期清掃で広範囲なガラス掃除を施工する際には水、汚れのひどいものには洗剤で清拭した後、ガラススクイージーで汚染を除去します。

(6)水回り(トイレ・汚物室)

専用の用具を使用します。シンク、便器などの場所ごとにクロス専門を使用します。トイレは多くの人が利用するため、作業終了後すぐに汚れてしまう場所なので、巡回清掃が重要であり、トイレで患者が嘔吐、下痢した際に汚れた際には臨時清掃を行います。

(7)浴室

湯垢が残らないように浴室用洗剤を使用しきれいに洗浄します。カラン、蛇口、シャワーヘッドなど手にする部分も洗浄を行います。浴室は湿度が高くカビの発生しやすい場所であり、常に換気を行い、1日1回は乾燥させることが必要です。特に汚れる隅の部分やバスカーテンの裏表にカビを発生させないように清掃を行います。

教育

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病院のコンセプトやサービスに合わせたクリーンクルーの教育システム

病院清掃という特殊な清掃技術の取得は勿論のことですが、病院という空間では、利用者は患者様や、高齢者、小さい子どもが多く混在しております。私たちクリーンクルーは病院側の立場になった対応ができるように、しっかりとした研修期間を経て院内清掃に取り組みます。また、年に数回の研修や、報告会を実施しており、日夜病院側、患者様側の立場にたって考えております。

チェック体制

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私たちは、病院側、患者様側の満足度を向上していくために、毎月「清掃度チェック」「クリーンクルーチェック」「病院側とのミーティング」を行い、常に問題点を改善して満足度の向上に努めております。

計画

・病院のコンセプトを踏まえて計画

チェック

・清掃度チェック
・クリーンクルーチェック

行動

・清掃業務サービス開始

改善

・病院側とミーティング
・問題点改善

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